旨味とコクを感じる塩「藻塩(もしお)」について

皆さんは「藻塩(もしお)」という調味料をご存じでしょうか?一般的に売られている食塩との違いやおすすめの使用方法についてご紹介します!

目次

藻塩と食塩の違いについて

まずは藻塩と食塩の違いについて着目しながら、藻塩についてご紹介します。

製法の違い

一般的な食塩は、普通は海水を蒸発させて作られます。

一方で、藻塩は地域によって製法に差がありますが、ホンダワラなどの海藻の成分を海水に抽出し、それを蒸発させることで作られます。例えば、海藻と一緒に海水を煮詰めたり、海藻を海水につけて乾燥させて、また海水につけるという作業を繰り返し、高塩分濃度の海水を作り、煮立たせるなどの方法があります。

このような製法で製造することで、海藻の成分が凝縮された「藻塩」が完成します!

見た目の違い

食塩の見た目が白なのに対して、海藻の成分が抽出された藻塩は薄いベージュ色に近い色の見た目をしています。

今回は、

  • 赤穂の天塩
  • 淡路島の藻塩
  • 男鹿なまはげの藻塩

の3種類の見た目を比較してみたいと思います。

パッケージはこのようになっています。

実際に中身を比較して見てみると、

食塩と比べて、見た目の違いは一目瞭然だと思います。

また、同じ藻塩同士でも製法や使用している海藻によって色や粒の大きさ、サラサラ具合などに差が出てきているようです。

味の違い

食塩がほとんど塩味しか感じないのに対して、藻塩は海藻の成分を抽出させているため、塩味の中に海藻のコクや旨味を感じることができます。

また、藻塩は食塩に比べ食塩相当量が低いため、角が取れたようなまろやかな味わいを楽しむことができます。

藻塩を使用するメリット・デメリット

まずは食塩と藻塩の違いについてご紹介しましたが、次は藻塩を使用するメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

メリットについて

メリットについてまずご紹介したいのが、「食塩相当量の低さ」についてです。

一般的な食塩の食塩相当量はほとんどの場合、99%以上になっています。それに比べて藻塩の食塩相当量は94%前後となっており、5%程低くなっています。

食塩相当量が低くなっている分、成人病の原因の一つであるナトリウムの過剰摂取を抑制してくれます。また、前述した通りまろやかな味わいに仕上がっています。

もう一つご紹介したいのが、豊富なミネラルについてです。

カルシウム・カリウム・マグネシウムなどの海藻に含まれているミネラルを豊富に含んでいます!

※比較対象として一般的な食塩を例にしていますが、例外もあります。今回使用した食塩の「赤穂の天塩」の食塩相当量は92%との表記があり、マグネシウムを多く含んでいました。推測ですが、原材料名のところに粗製海水塩化マグネシウム(にがり)の表記があるため、にがりが多く含まれている結果塩分相当量が低く、マグネシウムが多い仕上がりになっているのだと思います。

デメリットについて

デメリットは、なんといっても価格です。

今回比較した商品は、以下のような価格で売られていました。

  • 赤穂の天塩:500g約250円(100g当たり50円
  • 淡路島の藻塩:100g330円
  • 男鹿なまはげの藻塩:80g475円(100当たり594円

また、こんかいは購入していませんが、淡路島の藻塩にはプレミアムタイプというものもあり、そちらは80g約450円(100g当たり約562円

となっています。値段とおいしさは比例すると思いますが、それにしても品質のいいものだと10倍以上もの値差になってしまいます…

普段から多く塩を使用する方にとっては手が出ずらいかもしれません。

どんな料理に合うか?

最後に、藻塩のおすすめの使い方について、3つご紹介したいと思います。

まずおすすめなのは、てんぷらにつけて食べることです。筆者も実際に今回比較した食塩1種、藻塩2種をてんぷらにつけて食べてみましたが、やはり藻塩を使用したもののほうが角が取れた塩味でとても食べやすかったです。

次におすすめするのは、塩むすびに使用することです。食塩に比べてまろやかな味わいに仕上がり、とてもおいしく食べることができます!

最後にお勧めするのは、唐揚げの下味に使用することです。これは筆者が自信を持って一番おすすめできる使い方です。ひと昔前までは唐揚げといえばしょうゆベースの下味が一般的でしたが、近年は塩ベースの下味のものも広まってきました。スーパーや居酒屋などでも、塩唐揚げをよくみかけるようになりました。塩唐揚げの下味を食塩ではなく藻塩にすることで、まろやかな塩味の中に海藻のコク・旨味を感じることができる唐揚げになります。藻塩でぜひおいしい唐揚げを作ってみてください!

最後に

今回は、藻塩についてご紹介しました。

豊富なミネラルと食塩含有量が低く、角の取れたようなまろやかなおいしさを楽しむことができる調味料です。

値段は少し高めですが、確実に料理をおいしくしてくれるアイテムです!

藻塩を使って、普段の料理をちょっぴり豪華に楽しんでみませんか?

最後までご覧いただき、ありがとうございます!

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この記事を書いた人

食べることが大好きなアラサー社会人!
学生時代に栄養士免許を取得
卒業後から現在まで食品系の企業で勤務

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