皆さんは「せんべい汁」という郷土料理をご存じですか?
今回は、北東北で親しまれている郷土料理「せんべい汁」を作ってみました!
せんべい汁について
まずは、せんべい汁についてご紹介したいと思います。
せんべい汁とは?
せんべい汁とは、北東北で古くから親しまれている郷土料理です。
一般的には、根菜類、きのこ、ネギなどが入ったしょうゆベースの出汁(豚・鶏など)に、汁用に焼き上げた南部煎餅である「かやき煎餅」を割ったものを入れ、一緒に煮込んで作られます。
※汁用に作られているかやき煎餅はそのまま食べると、かなり固いですw
具材の旨味が溶け込んだ汁がせんべいにしみこみ、とてもおいしい料理です!
また、せんべいの煮込み時間によってさまざまな食感を楽しむことができるのも魅力の一つです!
せんべい汁の発祥
せんべい汁は、青森県八戸市周辺で生まれたとされています。
当時の北東北では、稲作の不作対策として「小麦」などが栽培されており、その「小麦」を練って生地にしたものを使用した「すいとん」が家庭料理として受け継がれていました。
のちに小麦の練り物よりも保存のきく「せんべい」を用いるようになり、それが現在の「せんべい汁」になったといわれています。(諸説あり)
せんべい汁を実際に作ってみた
今回は、せんべいとスープがセットになって販売されているものを使用しました。
価格:600円 |
各社から様々なせんべい汁のセットが販売されています。セットを使用することで簡単においしいせんべい汁を作ることができるので、おすすめです!
スープの味からこだわりたい方は、汁用のせんべいだけでも販売されていますので、そちらを購入することをおすすめします。
価格:804円 |
作り方
今回紹介する作り方は、今回私が実際に作った、私好みのレシピになっています。
具材はお好みで変更してください。
- 豚汁用水煮野菜:1袋
- まいたけ:1袋
- 豆腐:1丁
- 鶏肉:200g
- せんべい汁セット(せんべい、スープがセットになったもの)
- 水:800g(セットのスープの希釈割合分の水を使用)
今回は、さらに楽に作るために、スーパーなどで売っている豚汁用水煮野菜を使用しました。
また、水の分量は各社で販売されているせんべい汁のセットによって必要量が異なりますので、説明をしっかり確認して作ってみてください。
- 鍋に分量分の水を沸かします。
- 沸騰したら、豚汁用野菜、肉類を入れます。
- 肉に火が通ったら、豆腐まいたけを入れ、さらに付属のスープを入れて味付けをします。
- 仕上げた汁にお好みの大きさに割った煎餅を入れて煮込んで完成!
- 5~6分:少しかため。アルデンテな食感
- 10~12分:芯までふっくら柔らかな食感
注意!!:せんべいを入れたまま放置すると、せんべいが汁を吸い上げてしまいます。一度にすべてのせんべいを入れてしまわずに、召し上がりの直前で適量入れ、都度煮込むようにしてください。
「せんべい汁」を作ってみて
完成した「せんべい汁」の写真がこちらです。
今回は6分ほど煮込んで、少し硬めの食感で作ってみました。
具材の旨味が染み出た汁を吸ったせんべいがかなりおいしい一品です!
特に私のおすすめは、「まいたけ」を入れることです!まいたけからかなりおいしいだしが出ます。
また結構せんべいが結構ボリュームがあり、1杯でも満足感があります!
作り方が本当に簡単でおいしい郷土料理ですので、興味のある方はぜひ作ってみて、北東北の食文化を楽しんでみてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
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