子供から大人まで、男女問わずに大人気な唐揚げ!
近年はからあげグランプリなどのイベントや専門店の増加など、何かと話題になることが多くなってきています。
今回は、そんな「唐揚げ」についていろいろと考えてみました。
最近の唐揚げについて
先述した通り、最近はひと昔前に比べて、唐揚げの話題をよく聞くようになってきているように感じます。まずは最近の唐揚げの状況やトレンドについて、私が普段生活する中で感じたことをもとに考えていきたいと思います。
最近な唐揚げの状況
最近の唐揚げについて感じていることは、まず、専門店がかなり増えているように感じます。
私の周りでも、ひと昔前まではほとんど目にすることがなかったのですが、最近になって次々に唐揚げ専門店がOPENしています。それぞれの店舗で特徴の違う唐揚げが販売されており、本格的な唐揚げが手軽に楽しめるようになったと思います。
また、スーパーのお惣菜コーナーで販売されている唐揚げのレベルが格段に上がっているように思います。
こちらも各会社ごとに特徴のある唐揚げを販売しています。特に見られる特徴としては、「地域の食材」を使用しているという点があります。例えば、地元の醸造店の醤油やみそを使ってみたり、地域ならではの食材を下味に混ぜ込んでみたりなどの工夫があります。地域の食材を使うことで地産地消にもなりますし、地域ならではのオリジナリティのある唐揚げが完成し、購入する側も楽しくなり、その結果、ますます唐揚げの人気につながっているのではないかと思います。
これらの唐揚げ人気の背景には、からあげグランプリなどのイベントの影響や、テレビ・雑誌などのメディアで取り上げられる事が増えたことも大きく影響していると思います。他社の情報が手に入りやすくなったからこそ、いいところは取り入れながら各企業が切磋琢磨しながら「からあげ」を高めあった結果、おいしい唐揚げが完成し、常に人気のお惣菜になっているのだと感じています。
最近の唐揚げの特徴
少し前までは、唐揚げといえば、しょうゆ味で、水溶きのバッター液にくぐらせて揚げるものが一般的でした。
しかし最近の唐揚げは、多種多様な唐揚げが販売されています。
例えば、塩ベースの味付けやだしベースの味付け、さらにはカレー味の唐揚げなど、各店舗ごとに特徴のある唐揚げを販売しています。
衣についてもバッター液タイプだけでなく、竜田揚げのような仕上がりのまぶしタイプの商品も増えてきました。
肉の大きさについても変化があるように感じます。少し前までは、小ぶりで一口サイズの商品がほとんどでしたが、最近は大きい肉を使用し、ボリュームとジューシーさがアップしたような商品も増えてきています。
また、鶏もも肉を使用するのが一般的でしたが、鶏むね肉や、魚、野菜など、唐揚げに使用する材料についても多種多様になってきています。
唐揚げの人気の影響で、スーパーや専門店などのイベントやフェアで、地域ならではの唐揚げ(北海道のザンギや、愛知県をはじめとした各地の手羽先を使った唐揚げなど)などが取り上げられることも多くなってきています。
おいしい唐揚げの条件
唐揚げをおいしくするためにはいろいろ条件があると思いますが、その中でも特に重要なのは、「見た目・衣の食感・肉の食感・味」の4つだと思います。
見た目
まずは「見た目」についてです。
スーパーや専門店などで唐揚げを初めて購入するとき、味もわからない中で何を基準に購入するかというと、まずは「見た目」を基準にするという人が多いと思います。
「見た目」は、唐揚げに限らず、どの料理でもおいしさに影響するといわれています。
唐揚げにおける「見た目」については、基本的にきつね色のものがおいしそうに見えるとは思いますが、唐揚げによって適正な見た目があると考えております。
塩唐揚げだったら薄めの色、まぶしタイプだったら粉吹き感など、重視するものが違ってきます。「佐野黒から揚げ」のように、真っ黒な見た目でインパクト重視のものもあります。
衣の食感
次に、「衣の食感」についてです。
衣は、どのような唐揚げを作るかで特徴がだいぶ違ってきます。
以下のように、表にまとめてみました。
唐揚げの種類 | 衣の種類 | 特徴 |
昔ながらの定番の唐揚げ | バッタータイプ | バッター液にくぐらせて揚げる。 ふわっとした衣の食感。時間がたつと衣がべちゃつきやすい。 |
薄衣で軽い食感の唐揚げ | まぶしタイプ | まぶし粉をまぶしてあげる。 薄衣で軽い食感。作るのが一番楽。歩留まりが悪い。 バッタータイプよりもサクサクしている。 |
フライドチキンなど、衣重視のもの | バッター+まぶしタイプ | バッター液にくぐらせて、さらにまぶし粉をつけて揚げる。 ザクザクした食感。固めの衣。手間が一番かかる。 時間がたっても食感が残りやすい。 |
南蛮漬けなど、たれをつけるもの | バッタータイプorバッター+まぶしタイプ | 汁を吸いやすいバッタータイプがおすすめだが、衣の食感を残したいならばバッター+まぶしタイプがおすすめ。 |
それぞれの衣にいいところ、悪いところがあるので、自分の作りたい唐揚げに合わせて衣を選択するのがいいです。
肉の食感
「肉の食感」も、おいしい唐揚げには必須といっていい要素です。
おいしい唐揚げを作りたいなら、ジューシーで柔らかい食感を目指すべきです!
ジュージーさを保つために気を付けたいことは、「揚げ時間」です。一般的なサイズでは170℃4分くらいが揚げ時間の目安です。揚げすぎると肉汁が出てしまい、ジューシーさがなくなると同時にぱさぱさして固い食感になってしまいます。また、肉の大きさでもジューシーさが変わってきます。少し大きめの肉を使用したほうが、ボリューム感があってジューシーに仕上がります。
最近は機能性の高い保水剤が出てきており、胸肉でも柔らかい仕上がりの唐揚げが出来てきていますが、家庭でそのような保水剤を用意するのはなかなか難しいと思います。そこで、家庭でも簡単に肉を柔らかくする方法として、「寒こうじ」を使用することをおすすめします!「寒こうじ」は、「安藤醸造の寒こうじ」がおすすめです。
下味に混ぜ込むことで、鶏肉が柔らかくなります!
味
最後は、一番重要といっていいほど大切な「味」です。
唐揚げにおいて重要な味の考え方として、「先味・中味・後味」というものがあります。
口に入れてまず初めに感じる「先味」、軸になる「中味」、最後に感じる「後味」のストーリーがおいしい唐揚げを作るうえで重要になってきます。
「先味」は、衣に調味料を入れることで強く感じさせることができます。例えば、「しょうゆから揚げの衣に粉末醤油や胡椒を混ぜる」などです。先味をしっかりさせることで、味にパンチが生まれます。おつまみに適した唐揚げを作る際は、「先味」が強めのほうが好まれると思います。
「中味」は味の軸になる部分です。醤油や塩などに生姜・ニンニクなどをブレンドした調味液に肉を漬け込むことで、味を入れていきます。
「後味」とは、一番最後に心地いい具合に舌に残ったり、鼻から食材の香りが抜けていくような感覚です。中味で調味液に漬け込む際に、醤油や塩にこだわってみたり、調味液に+αで何か入れたりする事で生まれます。例えば、塩を藻塩に変えるだけで、塩の角が取れて後味がまろやかになったり、ほのかに旨味を感じることができるようになります。藻塩について興味がある方は、ぜひ下記の記事をご覧になってみてください。
この「先味・中味・後味」のストーリーがうまくできている唐揚げは、おいしい事間違いなしです!
最後に
今回は、大人気定番おかずの「唐揚げ」について考えてみました。
近年は身近な場所でいろいろな種類の唐揚げを食べることができますので、ぜひ食べ比べてみて、自分のお気に入りを見つけてみてください。各お店ごとに全然違う特徴があったりして、とても楽しいです。
また、自分で唐揚げを作る際は、「見た目・衣の食感・肉の食感・味」に気を付けて作ることで、きっとおいしい唐揚げが出来上がります!
ぜひ試してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
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